バイトが辞めない[オリエンテーション]初期教育の方法や大事なこと③


研修期間としては合計何時間ぐらいがベスト?


もちろん、作業内容にもよります。
飲食店の大変な所はキッチンとホールの両方を覚えなくてはいけない店が多く、
ホールで覚えて終了と思いきや、第二部のキッチンが待っているなどのパターンがツライ。

これ教える側も心が折れるんですよね。

ちなみにチェーン店は大体30時間。
正直この時間で全てを網羅するのは不可能だと思います。


どの店もホールかキッチンか比較的覚えきるには楽な方があります。
そのホールかキッチンかの楽な方を取りあえず覚えてもらうのが一般的です。

その楽な方を徐々に極めてきたら別の方を実施していくという感じです。
そうすると研修費用も浮いてきます。


この研修期間をどれぐらいの時間かかるか、早いか遅いかは
実は”新人さんの善し悪し”はなくて、
教える側メンバー達の意識次第なんですよね。


今、一人の新人が研修を始めようとしています。
マネジャーはシフトを配置し、<だいたい40時間ぐらいあれば研修を卒業でき、補佐をつけなくても大丈夫になるかな〜>と漠然とやってませんか?

研修で大事なのは新人なのでなく、周りの教える側スタッフに着目しプレッシャーを与えなくてはなりません。

教える側も教わる側もダラダラと無駄に時間を過ごすだけです。
この場合はだいたい時間だけでなく内容も伴ってない事がほとんどです。

これが行われている店舗は残念ながら負の連鎖に入っていくでしょう。


初期教育段階の特徴でわかる
最終的によかった人 / ダメだった人


少し道が外れますが、番外編といったところでしょうか。
私のまさに経験則です。

人はそれぞれ個性がありますが、そのそれぞれの個性って案外似たり寄ったりなんです。
私が経験した方達のパターンをご紹介。
必ずしも当てはまらないかもしれませんが、確率は高い方だと思います。

ただ”ダメだった人”に分類されたからと悲観することなく、それぞれ人の個性なだけなので、それが分かる事が大事で各々対策もできると思います。

初期教育で最終的によかった人の特徴


こんな人は見逃すな。先々店を救ってくれる人材となるでしょう!


・覚えも遅く、容量も悪いが愚直な人

私の大好物ですね。頑張る人は大好きです。
みんなには暖かい目で見なさいとうるさく言います。結果やはり化けします。気長に育成しましょう。


・人柄がよく仕事ができる人

単に人として出来た人です。
店の一角を担ってくれる存在となりますので、個別に少しハイレベルな”要求”ではなく、話をしましょう。こちら側に引っ張っていきます。

初期教育で最終的にダメだった人の特徴


態度が悪いとか、マナーがないとかは問題外。
最近みるタメ口がフランクと思ってる人は後々しんどいです。
そんな人は早々に対策するか進退を考えましょう。

※対策とはハッキリとその事を伝えるだけで良いと思います。悪いものは悪い、改善しなさいと。その後の判断は本人がするでしょう。


・なんでも器用で初日からパッパと出来てしまう人

良い方向にも悪い方向にもいくのですが、結局周りのスタッフに初期段階からチヤホヤされて勘違いしてしまうんです。
最初から注意をされることがなく店の考えとは道を外れてしまったり、結果自分流を作ってしまったり。大概それらは良いことでは無い場合がほとんどです。
常にマネージャーかリーダーの側につけておきましょう。


・返事の早い人

話を聞いてません。というか作業の意味合いを聞いてません。
その場を取り繕いやるべき作業だけを頭に入れて、それ以外の仕事の面を一切考えようとしないタイプです。
このタイプには上記の事をハッキリと伝えて、作業でなく仕事の本質の話をする必要があるかもしれません。
でないとただの作業マンが出来上がります。


・店にあった雰囲気でない人

これは案外大事で難しいです。店内はある種のコミュニティが形成されます。
色々な人はいますが、ざっくりとした[店の人柄の雰囲気]ができます。
長いことやってるとその店の管理者の色に染まっていく感じですね。
明らかにその形成された雰囲気と違う人は良くも悪くも合いません。
経営者としてはその雰囲気をいかに良いものにするかは案外大事なのかもしれませんね。


簡単にトぶアルバイト増えたと思いませんか?


何の連絡もなく、当日欠勤。そのまま来ることはない。

どの店も経験したことがあると思います。ブッチだとかドタキャンだとか色々言い方もあります。

ひと昔はトびそうな人っていうのはだいたい察しがついたのですが、
最近は本当に特徴らしきものや、前触れが一切なくなりました。

ただ最近多いなと感じるパターンは
“その人の周りの環境”が影響しているようですね。

そのスタッフが問題なさそうなタイプに見えても、
周辺の交友関係が”どうしようも無い奴”ばかりなら圧倒的に確率が上がります。

・そのスタッフの友人がそんな事をよくやっているという話をする。
・一度はトんだことがある人。またはそんな人に近い人。
・あと地域性は多いに影響します。

私のお店には近隣の中学校が2つあります。そちらの卒業生の話ですが、

・1校は至って普通な人が多い印象。

・もう1校は合計8名ほど採用しましたが、全員トびました。


これらの防止策や対策は難しいです。
雇用側は守られていますが、雇用する側は当日欠勤をされても賠償が発生したりするわけではありません。
店が守られる盾が無い以上、各々で考えるという事しかできません。

ドタキャンに対する損害賠償や保険が出てくるのを祈るばかりですね。

我らの大事なお店は彼らのATMでは無いのですから。

つづく…


バイトが辞めない[オリエンテーション]初期教育の方法や大事なこと④

バイトが辞めない[オリエンテーション]初期教育の方法や大事なこと①
バイトが辞めない[オリエンテーション]初期教育の方法や大事なこと②

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