初期教育こそが全て
アルバイトというのはすぐに始めることができ、すぐに辞めることもできる。
働き先が気に入らなければ、すぐにデリートするアプリがごとく感覚を持っている若者も少なくない。
そもそも、若い世代の人があなたのお店に働きに来て、真っ先に考える事って何だと思いますか?
・良い環境(楽しい、健全的、スケジューリング)
・人間関係
・時給
・仕事内容
ここの良し悪ししか見ておりません。
これ次第ではすぐに辞める事を考えます。
お店側がこうだと良いなと思う様な”店への想い”なんて、皆無です。
逆に我々店舗側が新しく来たスタッフの気になる事と言えば…
・良い仕事ぶり
・シフト貢献
・モラルやマナー
これらが良いと嬉しいな。なんて思います。
アルバイト側と違い、店側は[スタッフの気持ちや考え]と[店側の要求]の上記両方をしっかりおさえて、教育を進める必要があります。
初日から、きめ細かな教育を実施
初日から教育なんて言葉を持ち出して大丈夫なんでしょうか。
初日はハウスルールぐらいでいいのでは?
いえいえ!初日のオリエンテーションだからこそできるものがあります。
初日だからこそやってもらいたいものがあります。
それは [意識付け]
どういう事か…
作業的な事を教えるのではなく、
この店のレベルはこのライン、こういう所まで配慮する所なんだというのを、きっちり意識として植え付けします。
とにかく細かい点を指摘、指示、指導することです。
例えばお客さんにお釣りを返す時の動作一つ一つの指摘、
ホールに小さなゴミを落ちていた時の対処、
お客さんに呼ばれた時の対応、
手の洗い方まで。
これはとても大事で、
アルバイトは初日に少なからず色々な想いや不安を抱えてやってきます。
そしてそのお店の厳しさユルさ具合はどんなものか、というのはよく見ています。
そこで、初日からベテラン級のことを求め過ぎると(厳しい辞めようかな〜)になり..
逆に「何でも適当でいいよ〜」なんてユルい事を言っていると(チョロ〜)となります。
ですので程よいコミュニケーションで親睦を深めフレンドリーに触れつつ、シメる所はきっちりしていくという流れがベストです。
もちろん新人スタッフへの要求はなるべく初級向けのものをラインナップさせておいてください。
初日はどんな人も素直で従順です。
心が柔らかい時に都合の良い関係性ではなく、信頼関係を築くことを心がけたいですね。
ハウスルールの紹介ツールは冊子?動画?対話?
チェーン店なんかでは新人さん向けのハウスルールやオペレーションマニュアルの為の冊子や書類は色々用意があるのもです。
ただ、あれは本当に誰も見ないんですね〜。
そこで「この書類、持って帰って勉強しといてね」なんて最悪だし、
初日に「とりあえず、これ見てね」なんてのも時間の無駄。
やらない方が良い。
ただ冊子は具体的な分からない事を検索する時には活躍します。
無いよりある方が断然良いのは良いです。
そこで、教育動画があるならば非常に良いツールとなるでしょう(20〜30分が理想)
動画はなんだかんだ頭に入ってくるもんです。
運転免許更新の冊子と教育ビデオを連想できる方はわかりやすいと思います(笑
ただ、動画も見せて終わりではありません。
振り返り、掘り下げ作業です。
これやらないと動画を見せる意味がありません。
ここで冊子などを用意し、
動画のあのシーンの意味はね.. とか
あのシーンでよくやるミスがあって.. とか
復習、おさらい、(ちょっとした)応用対策をします。
特に初めてアルバイトを始める人にはてき面で、
動画だとシチュエーションがイメージしやすいんですね。
記憶の定着も非常に良いみたいです。
オリエンテーションは何から話す?
月並みですが、挨拶やお店の紹介といった所。
しかし一番は理念でしょうね。
会社の方針(世界の飢餓を救いたい〜!とかのやつ)ではありません。これらを伝えても、新人さんはポカ〜んなんで(一応は伝えます)
お店の理念はお持ちですか?
飲食店の理念とは、代表的なのものは「QSC」です。
Q>>クオリティ(品質)
S>>サービス(サービス)
C>>クレンリネス(清潔さ)
これにVバリュー(価値)だったり、Sスピード(早さ)だったり、Aアトモスフィア(雰囲気)がくっついてくるものもあります。
自社の理念でもちろん良いですが、これは絶対に伝えておきたい事ですね。
これのどれも欠けて仕事をしてはいけませんと、絶対最初に言いたいです。
結構あるあるなのですが、
・QSCだったらC(クレンリネス)だけにしか意識がいかない人。
・早さばっかりにこだわる人。
・接客だけにこだわってしまう人。
その様なスタッフが確立されてしまうのは本当によくある話です。
スタッフとしてベストであるべき姿はQSCなどがバランスよく優れていることなんだと。最初に絶対伝えましょう。
もちろん個性があるので強みに偏りが出るのは間違いないのですが、
この要素を知っている事で必ず意識をするようになってくれます。
初日はオリエンの座学のみ?
初日は絶対に実践もかじっておきたいですね。
理想は動画などで働く具体的なイメージを持ってもらう。
その流れそのまま実際に動いてよりリアルなシチュエーションを体験してもらう。
すると実際に動いてもらうと、
その人の性格や本質というのが見えてきます。
長所短所を早いうちに炙り出しておくんですね。
そもそもマネージャー的立場なら新人に何日もべったりすることは難しいでしょう。
初期は初日が一番じっくり観察できる時間という訳です。
その人の弱い所は初日からガンガンつついていきます。
もちろん口頭でツッコミまくる訳でなく、
そこについて会話をするのです。
スピードが遅いということを認識してもらうだったり、
動きが雑だということや、
声が小さいというのを分かってもらう必要がありますから。
出来るなら、ちゃっかり長所も伝えてあげましょう。
初日に心がけたい一つのこと
初日にぜひ実施して頂きたいことがあります。
それは新人だろうが、誰であろうが実施が出来て、頑張れる行為です。
簡単な事です。
「いらっしゃませ!」と元気よく声かけすること。
正直他オペレーション作業を今日1日で覚えてもらおうなんて毛頭思っておりません。
色々覚えてもらわないといけないのは前提ですが、どんな優秀な人でも覚えながらオペレーションを実施してもらうなんて、高等技術です。(けどやらないと前に進まないので)
なのでこの一点だけ頑張って欲しい、という事を伝えましょう。
これはラインに入ったらどんな所に配置しようが実施しないといけないことです。
例えばピザ屋さんの宅配ドライバーが専門のポジションだとしても、最近はテイクアウトのユーザーも多い。
来店しているのに、無言でスルーはまずいですね。
お客さんあっての商売、
結局そこに対しての働きかけをするという意識付けなんですね。
ここで全てが決まるとまでは言いませんが、
初日の「いらっしゃいませ」は今後その人の声のトーンのデフォルトとなり得るでしょう。
バイトが辞めない[オリエンテーション]初期教育の方法や大事なこと②
バイトが辞めない[オリエンテーション]初期教育の方法や大事なこと③
バイトが辞めない[オリエンテーション]初期教育の方法や大事なこと④
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