バイトが辞めない[オリエンテーション]初期教育の方法や大事なこと②


初日から他のスタッフに任して放ってない?


オリエンテーション終わったし…「じゃぁ取りあえずバイトリーダーに色々教えてもらって〜」
これが一番やってはいけない。

最悪最低の方法です。
ダメ店舗の超典型。

これをやってるマネジャーは3年以内にそのマネジャーか、その店かのどちらかが朽ちます。

アルバイトスタッフがしっかりしている店舗もあると思います。
私のお店もパートさんなんて10年戦士がざらでしたから新人教育のサポートは頼りにしてます。

けど初期教育は全然別物なんですね。

初期教育、特に初日は作業を教えるのではなく、
店の方向性を伝えるという大事な仕事ですから。


スタッフを [クルー] と呼ぶチェーン店も多いです。

意味はクルー(船の乗務員)という意味で “お店を船に見立てて、皆が同じ方向を向き、同じ目標に向かって頑張ろう” という意味合いです。

まさにこのクルーになってもらうための作業なんですね。

他のスタッフにそれを任せてしまうという事は、
作業面から入り作業員だけを作りだすという行為なんです。

そりゃ一応「いらっしゃいませ〜」なんて言いますが、ただの作業でしょうね。
お客さんの心に響くような接客なんてやるという意識、認識なんて無いでしょう。

それはこの大事な作業を怠っているからではありませんか?


失敗を喜ぼう、失敗したら「ありがとう」と言おう


教える側を仕事とする時、間違ってくれないと指摘も出来ないもんです。
オーダーの取り方や接客の方法で、こちらが仕掛けた引っ掛け問題に見事にかからずに満点の答えを出された日はたまったもんじゃありません。

間違ったり失敗する所は結構共通していて、同じようにみんな間違う。

それらをどれだけ収集出来ているかがマネジャーとしては非常に大事な仕事と言えるでしょう。

間違いはお店の糧にもなり、その人の肥しとなるのです。
その間違いやミスには丁寧に具体的に解決方法を伝えましょう。

自店のテンプレートが出来たらあとは楽なもんです。
問題集が出来上がる訳ですから、
スタッフはその問題集を攻略すれば一人前にグッと近付けることが出来ます。

初期のミスや失敗は喜んで受け入れましょう。


よく褒めよう。月並みな事ですが、やはり大事


わざとらしくても結構です。
スタッフがそれを聞いて喜んでくれても、そうでなくてもどっちでも良いのです。

大事なのはリズムです。

教える時のリズムがお互いの中で生まれます。
人間いくつになっても、どんな小さな事でも否定されると、思考がそっちに引っ張られます。

例えばジョギングなどでテンポよく走っている時に毎回立ち止まらされたら、たまったもんじゃないですか?


教えられる側は中々のストレス環境にいます。
こちらがノセてあげないとスムーズにいかないでしょう。

もちろん本心で良いなと思うこともドンドン褒めましょう。
出し惜しみせず、いくら褒めちぎったからと言って、スタッフも”何でも褒めるじゃん”とか”俺って出来るやつなんじゃない!?”とはならないです。

後で述べますが、本当に出来るやつは周りがザワつき自分で実感します。


褒める点で細かく掘り下げますと、初日から応用を利かせれる動きをみせた時は本当に褒めて良いと思います。

何故なら、本当に自分の頭で考え工夫をした証だからです。

言われた事をやる分には[並]という訳ではありますが…
それでも初日でその[並]を頑張ってやるのはとても大変なのです。


一通り作業を終えた後、必ずテーマをあげよう


たくさん褒めちぎって1日目を終えて、スタッフも満足やりきった感を与えつつ、バックヤードに帰ったらテーマをあげましょう。

初日で完璧な人なんかいません。
課題なんか山ほど出てくると思います。
それをイチイチ言うのではなく、一つか二つに絞ります。

< 前提として初日からオペレーションの事を伝えてもチンプンカンプンでしょう。
なのでオペレーションのことは置いときます。>


初日終えて、伝えるテーマはだいたい決まってます。

・声の大きさ:だいたいこれ。
声の大きさは本当に最初におさえたい。後から修正がききにくい。

・機転のよさ:よほど呑気なタイプは伝えて自覚してもらう。
確実にすぐになおるものではない。

・覚えの速さ:よほど出来の悪いタイプはこれ。
「何なら予習してきて」を言うぐらいな気概で…覚えてないと仕事をする土俵にも立てないと言うのを認識してもらう。

・謙虚さ:最悪なパターンがたまにある。
アルバイト初日から図太い態度の者は一定数います。これは口うるさく言うしかない。なおる予兆がないと他に伝染する為、サッサと進退の判断をした方が良い。


基本前向きな姿勢を見せているようなら上記の指摘も、なるべくポジティブに伝えよう。
“みんなも最初はそうだった”
“最初が一番大変何だよ”など
事実でもあるわけだし。
こういったフォローはマストです。


次に入るシフトはその日に決めてしまう


新人さんもペースが作りやすくなります。
構成する上で、面接で聞いていたシフト回数を元に作成するわけですが、最初に必ず聞いてあげて欲しいことがあります。

まさにペースを聞きましょう。
ガンガン入って数こなして覚えたい派か、
ペースは落としつつゆっくり覚えたい派か。

結構きれいにわかれます。
もちろん真っ先に普通のシフト回数を提案します。

新人さんは初日に大体のオペレーションをやった後、自分のキャパと店のオペレーションとのバランスと向き合うんですね。
自分のことは自分がやはりよくわかります。
働き初めは新人さんのペースに合わせてあげて下さい


それを踏まえて、店側として一番理想なシフト(初期の教育時期)は
短い時間をテンポよく日程をこなす。です。

正直、教育時に1日に長い時間入ってもその分物事を覚えたかといえば、大してそうでもないんです。


日を重ねる方が記憶の定着が良いのでしょうか。
例えば週4日で3時間=合計12時間と、
週2日で6時間
=合計12時間
では前者の方が圧倒的に覚えが良いです。


あと、初日はシフトの融通が特に効きやすいです。

初日からシフトの融通権とでも言いましょうか…
シフトに入ってもらうのでなく、店側が選び入れていくという優位な立場を構築しましょう。

初日はやること、おさえることが本当に多いのです。

つづく…


バイトが辞めない[オリエンテーション]初期教育の方法や大事なこと③

バイトが辞めない[オリエンテーション]初期教育の方法や大事なこと①
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