サボタージュとは
サボタージュとは争議行為の一つで、職場内の労働量や質を低下させることで、雇用主や企業に対して労働条件の改善などを訴える行為のこと。
サボりのサボはこの言葉が由縁と言う一般的な解釈はある様です。
同じような意味合いのストライキは労働を全く行わない行為で労働条件などの改善を訴える行為です。
公共施設など私生活のインフラに関わっている企業は労働委員会や厚生労働大臣など事前に文書で通知が必要などストライキとしの認知、否認がしっかりとあり、相互的に正当性のある活動とされています。
つまりサボタージュは非公認な争議行為、むしろ争議行為とは言えず半嫌がらせやイジメ行為に近いです。
わざと職場で労働の質を低下させる訳ですから。
言うなれば、特に企業に対して労働条件の改善を訴える訳でもなく個々の感情を発散しているだけの行為という立ち位置の見方もある。
基本的に法律で公務員はストは出来ませんがサボタージュは可能なんです。
多少サボっているだけで労働を拒否している訳ではありませんから。
サボハラとは
・無断欠勤はそのうちの大きな一つ。欠勤自体は認められていますが、非常識この上ない無断欠勤は立派なサボタージュ。
・挨拶や返事のない行為。
・上司の指示に従わなかったり、自分勝手な行動で周りとの連携をとらない。
・注意や指示に対しての改善やその意思が見れない。
・バカッターなどのバイトテロ。2019年くら寿司での事案は株価大暴落を起こし27億円の損失を出す事態となった。
以上のような労働者の権限として守られたものを利用し、会社や企業に不利益な行為をするという、なんとも稚拙な行為です。
パワハラと一緒で本人にそのつもりや意思がなくても行為があればそうと言える。要はパワハラと定義はほぼ一緒で立ち位置が違う。
ただ訴える為の申告事由がない点と労働基準法などが絡み、こじらせると非常に難しい件。
学校で見る陰湿ないじめに近い印象だ。
パワハラの終焉
パワハラは最も稚拙な行為と言えますね。
社会的に随分浸透し、訴訟など目立ったものは多くは無いが世間の抑止力もありごく一般的に溢れる事は減ったように思います。
何より人手不足や若年層の打たれ強さの変化により転職や離職が多く、従来のやり方を変えざるを得なくなった会社や上司が増えたのが一番の要員。
そもそもパワハラの定義は職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為というものです。
サボハラはまさにこの定義の立場が逆転したパターンですね。
このパワハラが減り、上司や雇用者側が尻込みすると同時に労働者側や部下側が主張を始め、そちら側に比重が傾いたというようにも取れる。
発生事案
学生アルバイト、新入社員に多くみられるだけでなく、20代も割合が多い。その背景は以下です。
一説にはゆとり教育が産んだ副産物との声もあるが、教育現場での教師の地位低下なども大きな由縁も。
そこに人手不足によるアルバイトや新入社員の厚遇も一役担ってしまった流れになる。
加えて終身雇用の終焉など、会社や仕事に対する想いや考えが希薄になり、利己的な個人主義が社会的風潮としてぼんやり蔓延していってるようだ。
訴える事は可能?
結局法律で固められてないのでハラスメントの位置です。
例えば無断欠勤などによる訴訟なんてのもありませんでしょうし、勝つことも無いかもしれません。無断欠勤での空いた穴は会社の労務管理ミスとみなされる可能性があるからです。
しかしその様なことが本当に横行すれば社会が回らなくなるだけで誰も得しません。
今の日本の社会は人々の善良の元、稼働してると言っても過言じゃありません。
それもサボハラでの損害賠償でも発生すれば今後も変わっていくかもしれませんね。
難点
殴り合いのケンカは手を出したらダメと、とても分かりやすい。正当防衛なんてものもある。
雇用主、被雇用になるだけで雇用者側には労働基準法という非常に堅牢な盾があります。それ自体に異議はありません。
問題なのは雇用主側や上司側はサボハラ側から守る術が一切ありません。
バカッターなどの訴訟は業務妨害等で明らかな犯罪だと理解し、抑止力にもなり好んで犯罪を犯す者もいないだろう。
しかしこのサボハラは分かりやすい抑止力がない。
好き放題されて、それらの行為にとうとうキレちゃって、恫喝などするとパワハラとなる訳だ。
あまりに対等とは言えないバランスだ。
しかも容易に解雇など出来ない。
大手企業などは手厚い福利や立場や給料でバランスを取っているが、中小企業はそうはいかない。
今の会社を辞めても他があると、従業員も会社の利害なんて微塵も考えちゃいない。
しかしまともな教育が出来ない。
その上、道徳上まともな教育をされて無い若者が多数流入される訳だ。
今学校レベルではこのサボハラのような事が横行している所も少なくない。
それが社会に上がってくるなんて火を見るより明らかだ。
今後この件がこの日本に大きな闇を抱えることの無いよう祈っている。